大腸カルチノイドとは・・・❔ 
カルチノイドの原因
新臨床内科学 消化器疾患
「ガストリン(/CCKファミリー)」の項より    ガストリンとは胃腸ホルモンの一つ
カルチノイドの原因である事が示唆されているガストリンの過剰状態は、以下の様な原因で引き起こされる事が文中で触れられています。
●加齢による胃酸の低下
加齢とともに胃酸の分泌が低下すると、胃酸をもっと出そうと胃酸を出す為に必要なガストリンが増える。
ピロリ菌の感染・除菌不十分
十二指腸潰瘍の時にガストリンの分泌が過剰になる。これはピロリ菌の感染、あるいは除菌の不十分が関連するようで、ピロリ菌の完全な除菌によって改善される可能性がある。
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●「胃酸を抑える薬」の長期服用
ガスターなどの「H2ブロッカー」や、逆流性食道炎で頻用される、「プロトンポンプインヒビター(タケプロン・パリエット等)」を長期に続けることで、胃酸の少ない状態が続いてしまい、ガストリンを過剰に作ろうとする引き金になることがある。
詳細な情報がより多く求められるところですが、ピロリ菌の除去や、胃酸を抑える薬の長期服用から脱却することは、カルチノイドの予防にも繋がるのではないかと考えられます。
カルチノイドは腫瘍の大きさで良性・悪性に分かれる
カルチノイド腫瘍も大腸ポリープ同様、良性と悪性があります。この腫瘍は内視鏡で見ると、大腸粘膜の下に黄色味がかったこぶとして盛り上がっています。その盛り上がりがスムースで直径5mm~1cm程度なら、ほとんどが良性なので内視鏡で切除できます。
これに対して、直径2cmを超える場合、また形がいびつで潰瘍などができている場合にも悪性のリスクが高まります。
悪性はリンパ節などに転移するので、手術で完全に切除しなければなりません。ただし、大腸にはいろいろな腫瘍ができるので、手術にあたってはその見きわめが大切です。
大腸で見つかった腫瘍は、治療後に取り残しがないかどうかを確認するため、定期的な内視鏡検査を行います。大腸カルチノイドの悪性は癌ではありませんが、悪性腫瘍です。
(参考)がんは、癌と肉腫に分類される。
がん=『子宮肉腫』 と 『癌』 ”癌(ガン)”体の外側および表層部に沿って組織を形成している細胞(上皮細胞)からなる。
:腺上皮(せんじょうひ):粘液を分泌する上皮
:扁平上皮(へんぺいじょうひ):食道や気管支など
:移行上皮(いこうじょうひ):膀胱や尿管など
皮膚や胃・腸の粘膜など、上皮性細胞から発生した悪性腫瘍を“癌”と言い、 英語ではcarcinoma(カルシノーマ)。
肉腫(ニクシュ)”非上皮性細胞(間質細胞:支持組織を構成する細胞)からなる 一般に肉腫は癌腫ほど放射線に対する感受性がない。
筋肉・線維・骨・脂肪・軟骨・リンパ腺・血管・神経など、非上皮性細胞(上皮以外の細胞)から発生した悪性腫瘍を、“肉腫”といい、英語ではsarcoma(サルコーマ)。平滑筋肉腫、軟骨肉腫、血管肉腫、悪性リンパ腫、など
悪性腫瘍と良性腫瘍の違いは何か?
悪性腫瘍(がん)は、腫瘍が急速に増殖(大きくなるし、リンパ節や他の臓器に転移し、最終的には患者を死亡させます。一方、良性腫瘍では腫瘍の増殖が遅く、転移はしません。放置しておいても命に別状はありません。
異常な細胞が増殖してできた細胞の塊を「腫瘍」という。良性腫瘍は限局性の細胞の塊を作るだけであるが、悪性腫瘍は腫瘍細胞が周囲の組織を破壊しながら広がり(浸潤性増殖という)、血管やリンパ管の中に入り込んで全身に転移する性質を持っている。
がんができた元の場所を原発巣といいます。がん細胞が原発巣だけに留まっているのであれば、たとえ大きな腫瘍であっても外科手術で完全に切り取ればがんを治すことができます。
しかし、がん細胞は原発巣から離れた所へ飛んでいって、別の場所にもがん細胞の塊を形成しながら全身に広がる性質を持っています。
これをがんの「転移」といいます。全ての組織には、栄養物や老廃物を運搬するためにリンパ液と血液が流れており、がん細胞はこのリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓や肺など全身に運ばれ、新たながん組織(転移巣という)を形成するのです。
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